【雑記】3Dプリンターで骨や皮膚をつくれる医療技術の話
みなさん、3Dプリンターってご存知でしょうか。
一般的なものだと、
①3Dプリンターに原料を入れ、
②データを送り、
③印刷ボタンを押すと、
④立体に印刷される。
⑤出来上がり!
という装置です。
なかなか身近な機械ではないかとは思いますが、工業用に使われていたりします。
最近は一般人でも手を出せる値段になっており使ってみると大人もハマりますし、結構精密な形まで印刷ができます。
そんな3Dプリンターで、ついに人間の骨や皮膚をつくれるようになってきたそうです。
まるでSFの世界。
生体を材料に3Dプリンターで皮膚や骨を作り出すことに成功、宇宙での医療技術が一歩前進へ - GIGAZINE
使用用途は宇宙用!
月や火星など、科学の進歩に伴っていける範囲がだんだんと広がってきています。
そんな中問題視されることの1つが、医療問題です。
月や火星でケガをしたらいったいどうなるのか。
開拓中の星ではもちろん病院なんかはありませんし、飛んでいくのは宇宙飛行士であって、お医者さんではありません。
シャトルの容量も限られてくるため、必要な機材を積んでしまうと、いろんな状況に備えていろんな種類の薬や医療器具を用意しておくことはできません。
そんな中で注目されているのが、人間の体組織を用いての3Dプリント技術です。
下の動画は人口の皮膚を印刷している動画です。
骨や皮膚などは人口の皮膚や細胞だと拒否反応を起こしてしまうこともあるそうです。
ですが、この技術では人の体組織をつかって、骨や皮膚を作るので、拒絶反応が少なくなるそうです。
また人の細胞はクルーのものを使用できるそうなので、特別に用意する必要もありません。それによりシャトルの容量問題も解消されます。
このニュースの面白いところ
個人的な話ではなりますが「限りある資源の中で工夫を凝らして、最高の成果に繋げようとする考え方」がすごく面白いなと思いました。
難しい問題に直面した時、答えが身近にあるとはなかなか思えないものです。
新しい発明をしにかかったり、外に答えを求めに行ったり。
ただそうゆう問題の答えは意外と内側にあって、気づいていないだけ、ということも多々あります。
漫画「宇宙兄弟」の中でも、足りなくなるパーツを、月の砂「レゴリス」を原料にして、3Dプリントして現地で生産する。というシーンがありました。
宇宙への物資運搬のためには、莫大なお金も時間もかかります。
「どうやって低コストで運搬しようか」
という話の中から、月で作ってしまえばいい!という発想ってなかなかできないですよね。
今回のニュースはひらめいて、パッと出てきた!というニュースではなく、研究者の人たちが長年の研究の中で見えた成果だと思います。
ですが、自分たちの周りにある当たり前から、大きな価値を生み出すという発想と、それが実現できそう、という成果に繋げるだけの努力は、本当に素晴らしいですよね。
という感じで、今回はここまでです。
最後まで読んでくださりありがとうございました!