アイデアは枠の中から考える(という方法もある)話
先日3Dプリンターで人の骨や皮膚が作れてしまう、と言う記事の中で、その着眼点の面白さについて記載しました。
今回の記事は、素晴らしいアイデアをどのように生み出すのか、ということのヒントになればと思います。
目次
『フィル・ハンセン 震えを受け入れる』byTEDトーク
このプレゼンの動画は私が記憶にある中で初めて見たTEDトークです。
めちゃくちゃ簡潔で面白いプレゼンなので是非見てみてください。
(TEDトークが何か知らない人は調べてみてください!)
フィル・ハンセンは美術学校時代、激しい手の震えに襲われ、大好きだった点描画が描けなくなりました。完全に打ちのめされた彼は、目標を見失います。立ち直るきっかけは神経科の医師のこんな単純なアドバイスでした。「限界を受け入れなさい・・・そして乗り越えなさい。」
点描画と言うのは、点をたくさん打って絵を描くものなのですが、彼は手を酷使しすぎたせいで、手が震え、点が描けなくなってしまいます。
大好きな絵がもう描けないと絶望した彼に、医者が「震えを受け入れてみなさい」いう言葉をかけます。
彼はその言葉を受け入れ、ぐにゃぐにゃな線で絵を描いたり、
足にペンキをつけて、キャンバスの上を歩いて絵を描いたり、
彼は「限界を受け入れることで、創造力が高まった」と言いました。
枠の中で考えるということ
大きなテーマにとらわれなくても、私たちは日々「枠の中で考えるからこそ、想像力が高まる経験」をしてきています。
例えば料理の献立。
今はスーパーに行けばどんな食材でも購入することができます。
でもそれだけ広い選択肢の中から今日の献立を考えるのは意外に大変です。
しかし、家に余った食材があったり、それを使い切ろうと思うと、むしろ献立は決まりやすく、なんなら新しいメニューが生まれたりもします。
料理を作らない人はわからないかもしれませんが。
子どもの頃の遊びなんかも近いものがあると思います。
大人になると、自由に使えるお金を持ち、自分の責任で使うことができるのに、暇を持て余したり、趣味がないという人は意外にたくさんいます。
しかし、小学生の頃は20分や30分の休みで時間いっぱい遊び、やることには一切困らなかったことを思い出します。
- 縄があればそこから3つ、4つの遊びが生まれ、
- 地面に絵を描けるとなると無限に遊ぶことができました。
- 道具やお金や場所が一切なくても、手さえあれば、どれだけでも楽しい時間を作り出すことができました(いせせ、じゃんけん、手押し相撲、じゃんけんから無限に派生する)
そう考えると子供は想像力に満ち溢れていますね。
他にもいろんな例があると思います。
私たちも日々枠の中で考えた方がいい、という経験をしてきているんですね。
最後に
使えるものが決まっている、お金にも限りがある、そうゆう枠の中にいる時に人は、
「なんでも使えて、お金があったらな~」
と思います。
しかし、実際にお金や、使えるもが増えても、そこからどうすればいいかわからなくなったり、何もない時よりも満たされなくなることが世の中には多々あります。
あえて制限を設けることで、その中でどうするかを考え、結果的に新しいアイデアが生まれるというのは、仕事においても、日々の生活においても、人生においても役立ちそうですね。
私も自らの枠を壊していくという意識と、枠の中であえて考えるという意識の両方を両立させられたらいいなと思います。
今回はこのへんで!
それでは最後まで読んでくださりありがとうございました!